特別企画展「杉田久女の俳句歳時記」

まだまだ鹿児島は残暑が厳しい日が続いていますが、
本日は秋の展覧会のお知らせです。

皆さんは、「杉田久女」という俳人をご存知ですか?
大正から昭和にかけて「ホトトギス」で活躍した女流俳人です。
代表句は、

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
足袋つぐやノラともならず教師妻
谺して山ほととぎすほしいまゝ


などでしょうか…。
卓越した色彩感覚と、とぎすまされた言語感覚。
そこから生まれた作品たちは現在もなお色褪せていません。
しかし、彼女を語る上で欠かせないもの、それはやはり壮絶な生き様でしょう。
久女の才能と俳句へのほとばしる情熱は、夫との不和、俳壇での孤立を生み、
ついには、敬愛する師・高濱虚子から「ホトトギス」除籍を宣告されるなど、
最後は不幸な運命を辿りました。
また、その直情的な性格は時折作品にも表れています。例えば、

 虚子ぎらひかな女嫌いのひとへ帯

これは、「ホトトギス」を除籍された後に詠まれた句です。
このように自らの境涯を折り込んだ句もやはり彼女の魅力の一つかもしれません。
その波瀾に満ちた俳句人生は多くの人の共感を呼び、
松本清張や吉屋信子、田辺聖子らの小説のモデルにもなりました。

そんな杉田久女、実は鹿児島市で生まれたんです。
本名は「久」ですが、これは何と、現在大河ドラマ「篤姫」にも登場している、
島津久光にあやかってつけられた名前なんだそうです。


前置きが長くなりましたが、今秋はこの鹿児島が生んだ天才俳人・杉田久女の
特別企画展を開催いたします!
今回は、彼女の波瀾万丈な人生だけでなく、四季折々を詠んだかわいらしい句や
久女が使っていた身の回りの品などもたくさん展示いたします。
詳細は以下のとおりですので、是非、遊びにいらしてください。


開催期間  平成20年10月9日(木)~11月9日(日)※火曜日は休館

会 場   かごしま近代文学館 2階文学ホール

観覧料   大人600円、小・中学生300円

主な展示資料
遺句稿、高濱虚子あて書簡、高濱虚子『杉田久女句集』序文原稿、句集『花衣』自解原稿(未発表)、主宰誌「花衣」、「花衣」のために取り寄せた和紙、スケッチ、色紙、短冊、書幅、愛用品 他


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by kinmeru | 2008-08-24 17:57 | 展覧会のお知らせ